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山頂からの360°の展望は素晴らしく、多くのファンが愛する雨飾山。登山口の隣に位置する「雨飾高原キャンプ場」に楽しむためのコツを聞いてみた。
ご協力いただいたのは、生まれも育ちも小谷村の雨飾高原キャンプ場責任者荻澤さん。
雨飾山は新潟県と長野県にまたがる妙高戸隠連山国立の中に位置し、標高1,963mの日本百名山のうちの一つです。登山口の入口にある雨飾高原キャンプ場が標高1,200mですので、 763m登ることになります。しかし、途中からアップダウンが激しくなり、最後には岩場を登るので中級者向けの山と言えるでしょう。
頂上からの眺望は素晴らしく、晴れた日には日本海や北アルプスを一望することができます。
登山口から山頂まで距離は4,400m(※このルートには、400m毎に案内標識が設置されています)。人によって差がありますが、キャンプ場で質問を受けた時は、片道4時間とお答えします。
登山ルートに宿泊施設やテント場は無いので日帰り登山が基本です。
ロープやハシゴを使うほどの急登やガレ場が数カ所あり、滑落や転倒事故が発生しやすいため、決とした装備と体調を整える必要があります。また、時期によっては、雪が残り滑りやすいため、アイゼンが必要な場合もあります。
登山者用の無料駐車場がありますので、そこをご利用ください。
注意して頂きたいのは、皆さまに安全な登山を楽しんでもらう為の措置として、2021年の紅葉シーズンに交通規制と入山規制を行う対策を取りました。登山口までの道で駐車禁止区間を設ける規制と、午前8時以降の入山を規制するものです。
詳しくは小谷村観光連盟や雨飾高原キャンプ場の公式サイトを確認してください。
トイレはありません。携帯トイレの持参が必要です。購入を忘れた場合は登山道の入口に携帯トイレの自動販売機をご利用ください。
登山道に携帯トイレブースを設置していますので、そこで用を足すことができます。また、環境保全のためにも必ず使用済みの携帯トイレはお持ち帰りください。
詳しくは、長野県小谷村観光サイト「おたり日和」内の【雨飾山のトイレ事情】をご確認ください。
7月中旬~下旬です。木々の緑が美しく残雪もあり、非日常を感じて頂けると思います。夏本番を迎える前のなので、暑さもなく登りやすい時期です。
紅葉シーズンになると登山者が多い為、登山者渋滞が発生します。雨飾山の登山道は急で狭く、普段でもすれ違うにはどちらかが立ち止まって譲らないといけないからです。
自分のペースで登山を楽しみたいなら、やはり初夏をおすすめします。
雨飾高原キャンプ場です。登山者用のサイトもあるのでシーズンには多くの登山者が利用しています。
登山者用サイトは前日にチェックインし、明け方にテントを設営したまま登山に向かい、下山後にテントを撤収しチェックアウトを行うことができるのがポイントです。
施設紹介:雨飾高原キャンプ場
小谷温泉 大湯元 山田旅館や雨飾荘は、妙高戸隠連山国立公園内にあり登山口まで近く、温泉の評判が良いです。登山を楽しんだ後、ゆっくりと一泊し疲れを癒してから帰られるのはいかがですか。
施設紹介:小谷温泉 大湯元 山田旅館
施設紹介:雨飾荘
3カ所あります。
1つ目は、荒菅沢(あらすげさわ)です。雨飾山を背景に沢が流れ、多くの登山客が休憩するスポットです。
2つ目は、山頂から眺める女神の横顔です。笹平から山頂までの道が、女性の横顔に見えることで名付けられたSNSでも人気のスポットです。
最後は、雨飾高原キャンプ場からの星空です。天空を彩る天の川を是非見て欲しいですね。
雨飾山は無計画にチャレンジできる山ではありません。事前準備をしっかりとおこなっていただき、登山口にて登山計画書を提出が必要です。自然環境を未来に残していく為にも、ルールを守って自然を楽しんでください。
※2021年10月下旬には、例年より少し早く雪が降りました。登山者だけでなく、車の装備も忘れずにされてきてください。